長野西からのぞきど公園までのルート

木曽谷の山々

2025年5月31日、長野西地区からのぞきど公園までのルート確認を行った。道に迷ったりしなければ、のぼり1時間、下り40分ほどのコース。一般の人であれば1.5倍程度かと思う。

このルートの状況確認をするに至ったのは、JR東海野尻駅待合室に設置される「JR東海さわやかウォーキングマップ」パネルにこのルートが記載されているためだった。昔は多くの人が歩いた道だったが、最近は誰も通らず、荒廃しているのではないかと思い、その確認が目的だった。

緑色のルート「のぞきど高原と木曽馬の道(約15km)所要時間/3時間30分」がそれだ。大桑駅側からのぞきど高原のつつじ群生までのルートが要確認のルート。このマップではわかりにくいが、等高線マップで見るとかなりの急登であることがわかる。つまり、急登の山林の中のルートで、ここ数十年の植林の影響もあって、昼でも薄暗い状態になっていることが想像される。写真の4桁の数字は撮影時刻を表している。

長野西から丸山沢に沿って山を上り、林道除木戸線に入る。

入ってすぐのところに大桑村東部浄水西配水池があり、そこに電柵の電線が設置されている。これを外して林道を進む。

この電柵の直ぐ上で林道は鎖で施錠・閉鎖されている。バイクはここまで。

この鎖の直ぐ先に丸山沢第一砂防堰堤がある。砂防堰堤の下に橋があり、林道はその先に続いている。

林道自体は荒れていない(普通車でも通れる程)が、倒木があり、大木が倒れているところでは人が通るのも容易ではない状態になっている。

等高線地図上は倒木の先の沢を過ぎたところに山道の入り口がる。最初、目を付けたところは山に入ったところで直ぐに道を失った。GPSマップで確認したところ、ルートはわずかに沢寄りと判明。

二つ沢が流れている間に関西電力の送電線鉄塔巡視路があり(鉄塔番号が掛かれた道標がある)、ここがのぞきど公園に続く道と判断。というかここしか山への入り口が見つからない。ここから山に入る。

以上、ここまでが山道入口までの状況だ。ここからは山の中のルート確認になる。

関西電力の巡視路道標を頼りに沢沿いに進む。沢の対岸に先ほど進入を試みたところが見える。GPSマップが無いとあちら側の山中ををさまよっていたことになる。

途中石碑があった。石仏の他に道しるべがあり、左側面に昭和10年と彫られているのが読めた。比較的あたらしい(といっても90年前)。のぞきどが草刈り場だった頃の石碑と思われる。右に進む。左側は道が消えているようだ。

関西電力の送電線鉄塔巡視路なのでしっかりとした鉄の橋が掛かっている。この橋の下には朽ちた木製の橋が残っていた。巡視路案内版の須原No.10に向かって進む。須原No.11に進むと恐らく鉄塔に行くことになると思うので、結局はのぞきど公園に出られると思うけれど、今回は国土地理院の地図に記載されているルートに従って進むことにする。

ここの場所は土砂崩れがあったようで道が無くなっていた。そのまま尾根っぽいところを真っすぐ登ると道らしいルートがなく、道に迷った。

周囲を見回しルートはこの右斜面に続いているらしいこと確認できた。そちらに進むと再び山道が現れ事なきを得た。ユウレイソウが迎えてくれた。それなりの標高になっていることがわかる。

前方に空が見える。ただ、斜面のルートは細く、しっかりと足を立てることができない。鹿と思われる足跡がある。つまり現在は獣道としてかろうじて道筋がついている状態だ。この谷を登りきると、のぞきど公園のはずれに出た。

谷から出た先は、のぞきど公園内でも放置された道になっていて整備はされていなかったが、その道を更に進むと公園管理棟に出た。管理棟で5分程休憩。

管理棟からのルート。第2バンガロー方面へ -> 途中右に入る脇道があるのでそちらへ -> まっすぐ進むと先ほど上がってきた公園の外れに出る。再びそこを下りていく。のぞきど公園外れから谷に入って直後の下りは、足場は細くかなり崩れやすく非常に危険だ。

のぞきど公園管理棟から林道除木戸線の看板までおよそ40分。

ハイキングルートとして使うのであれば整備が必須のルートで、特に駅のパネルを見ただけで訪れるインバウンドの旅行者がここに入ってきてしまうとなると可也の危険を伴うと判断される。実際、林道除木戸線からおりてくるインバウンド旅行者を見かけたとの話も耳にする。加えて、駅のパネルでは役15kmのルートの所要時間が3時間30分となっている。健脚の人が平坦ルートを歩いたとしてもそのくらいかかると思われるが(速度5km/hで休憩10分3回とった場合)、駅から「のぞきど公園」に到達するには右まわり、左まわりどちらでもかなりの登坂歩行が必要になる。一般のハイキング客がまわることができる所要時間とはとても思えない。とくに大桑駅(平和公園側)とのぞきど公園との間の急勾配は野尻駅のマップでは知る事ができず、容易なルートと誤解を与えるのでとても危険な情報提供の仕方だと思う。

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